『鏡の法則』もう一回

面白いなと思ったので、しつこく鏡話。


感謝の心を持つこと自体はねー。私も否定しないです。
ただ、結果はヨシでも誘導の仕方がアヤウイかな、とか。着地点はいいんだが、そこに至るまでの過程がミスリード的というか、カルトとかマルチが勧誘の際によく使う手っていうか。そんな印象を受けた話だった。


で、なんでこんな露骨に怪しいかんじなのに、盲目的にマンセーしてる(orしてた)人がけっこう多いのか不思議だったんですが。


なるほど。盲目的マンセー者ゲットのためのフィルタ、という線は結構あたっているかも、と思った。
A子さんに激しく感情移入できちゃった人=カモられる可能性高し、と言えるだろうな、やっぱ。
ただ、「最後に100万円の壺を勧められるわけでもなし、」この部分についてと、あと、


こちらの「信じた結果どういうヤバい事が起きるのか」の「根拠となる文献」になるかどうか、ちょっと弱いかなとも思ったが、とりあえずご紹介まで。


クーリングオフ・ネット


悪徳商法の手口と消費者相談事例


自己啓発セミナー・自己実現講座
しかし、実際のところ、ほとんどの自己啓発セミナーは反社会的な教えを説いたり、宗教的な洗脳を行っているわけではありません。セミナーの内容自体は成功哲学や人生訓的なもので、それを心理療法のテクニックを取り入れながらドラマチックに提供している、といえるでしょう。
自己啓発をサポートすること自体は悪いことではありません。
これまで気づかなかった自分自身や、新しい物の見方や考え方を知ることは自分自身の可能性を広げることにつながるのは事実です。
それでは何が問題だったのかというと、そのセミナーの内容ではなく、受講生自身に「勧誘活動」を行わせることになる3段階目のシステムにあるのです。


というように、次の段階がある可能性/次の段階に問題がある可能性、もあるかなーと思った次第。
上記ページには具体例(セミナー参加者の体験談)もあるので、いろいろ参考になるかと思います。


世の中には、誠に残念ながら

  1. ただ単に善意から、いいことを言っている/やっている人
  2. なんかやらかすため(勧誘とか)の準備段階として、いいことを言っている/やっている人


の2種類がいるようです。
で、後者の場合。会った早々にいきなり「私は詐欺師です」とかと言い出すはずもなく。
さらに、金を巻き上げるようなマネをするとも思えず。
段階を踏んで信頼関係を築いていき、がっちり心を掴んだ頃から徐々に……てケースも、充分考えられるでしょう。あ、結婚詐欺とかがまさにそうですかね。
なので、言っている内容やその人の助言に従って得た成果より、その人が「どういう人か/どういう手段を使ってアプローチしてきたか/どういう話の持っていき方をしているか」という点、言動の“動”のほうに、より注意を払うべきだと思う次第です。


で、鏡の法則の場合は、本職のカウンセラーでもない一介の経営コンサルタントが、個人の人生相談を悪びれもせず自信満々に引き受けてる、という点で「何この人」と私は思ってしまった。
経営になんら関係のないプライベートな問題に、「心理学にも詳しい」てな程度の素人が電話で意気揚々と指導しちゃっていいのかい、て印象だったので。
ちょっと不誠実っつーか一般常識的にへんじゃないかねB氏は、て気がしたんですよね。
そのため、そういうプロもどきな人である上に、会った事もない、よく知らない人物相手に、自分の内面・内情を暴露するような真似をするのは、ちょっと軽率じゃないかね>A子さん
と思いました。
本職じゃないってことは、職務上の守秘義務も負ってない相手ってことだろうし。


さらにA子さんの場合、最終的に「自分に非があった」「それをB氏はあっという間に見抜いた」という経緯から自分への不信B氏への信頼・尊敬の念を植えつけられた上に、盲目的に感謝するという習慣を持つよう勧められていないか? と思った。
この後、多少痛い目見させても、それも試練だ、そういう機会を与えられたことを感謝しなさいって言えば、ほいほい感謝して金品を差し出したり物を買ったり、それを手弁当で他人に売り歩く人とかに育ってくれそうな。
見ようによっては、大変お上手な信者教育、カモる前の地ならしってかんじ、ともとれる。
なので、B氏がただのいい人かそうじゃないかの判断は、その後の展開を見てみないとなんとも。
実話をもとにした話だとかいう触れ込みのようですので、後日談があるならぜひ読みたいところです。
なお、あっという間に原因を見抜くのは、ちょっとした知識があり、かつ、コツを掴んでれば、割と簡単にできること。
それに、事前に夫と会って話をきいてるし。
下記リンクの「コールド・リーディング」及びその中にある「ホット・リーディング」をご参照ください。


他にもB氏の言動に突っ込みいれたいポイントは多々あるんだが、他のブログでも指摘されていたことだし前にもちょっと書いたしめんどいしで割愛。


以上、あくまでも『鏡の法則』だけを読んだ上での私見です。
バックがどういう活動をなさっている方々か、現時点でよく知らないので、怪しいと決め付けるのは早計かなと思っているとこです個人的には。


でもまあ、手法がなんか匂うからと言ってはなからスルーしたり、全面的に否定したりするのはどうだろう、と私も思います。
が、いいこと言っているからといって全肯定するのもなんだかなあと思うので。
良いところだけ良いものとして受け取るのがベストなんだろうな、と思いました。
ついでにご参考までに。


あんまり人を疑いすぎるのもなんですが、人を騙すのが商売の人は、プロだけに手口が巧妙。商売だけに、日々研鑽してますしねw くれぐれもお気をつけください>鏡の法則妄信派ご一同



※追記


こちらのmuffdivingさんのご指摘がすごいw
全文に突っ込みいれてらっしゃいます。


私がミスリードっちいと感じたポイント、特に内観がらみの部分で「それはちょっと…」と思った部分をばっちりご指摘くださっている。ステキですわ。
それに、

背後の事情を知らないで「親を敬え」と言ってる奴は信用ならんけどね


そうそう! だから細木数子さんにちょっとアレなのよね私。
すごくすっきりしました。ありがとうございます>muffdivingさん