なんて美しい国だろう


年金という名のねずみ講に無理やり引きずり込まれて天引きで金を取られ続けた上に、


「このままじゃ破綻するから会員を増やせ、ダウンがいない奴には配当ナシだ」


て言われているような気分ですよ>厚生労働省
美しい国ねずみ講@全国民強制加入。
もうトシとってから年金くれとか言わないから、今まで払った分返してくれ。という訳にはいかないだろうか。
どうしても強制加入だと言うならば、もうちょっとマシな制度にしてほしい。


だいたいさー、15年前くらいに年金制度について調べた時は、
「現在の高齢者を支えるために払うものではない、将来の自分のために払うもの」
という説明がなされていた覚えがあってですね。
実態と乖離した説明してないか?と思ったもんだが。
公的年金の運用に失敗して巨額な損失出して原資を減らして大騒ぎになった(たしか)後は、「現在の高齢者を支えるために払うもの」というような説明をしておられる模様。
言っていることがあまりにも真逆ではないですかな。
何より、無限連鎖講の防止に関する法律に反するんじゃないかー? 出資法にも反するんじゃないかー? などと思わずにはいられない今日この頃です。

2007/02/07-20:17 厚労相の謝罪「国民は了解を」=安倍首相(2月7日/時事通信

 安倍晋三首相は7日夜、衆院予算委での柳沢伯夫厚生労働相の答弁に関し「誠実に少子化対策、厚生労働行政について説明していた。(産む機械)発言がいかに不適切であったかおわびしていた。ぜひ、国民にもご了解をいただきたい」と述べた。首相官邸で記者団の質問に答えた。
 首相はまた、柳沢氏が6日の記者会見で子どもを2人以上持つことを「健全」としたことについて、「若い人たちが『日本では結婚したくない』『子供を生みたくない』と思っていたら大変悲しい話だが、そうではないという話をしたと思う」と述べ、問題視しない考えを重ねて示した。

「健全」の方は謝罪せずでファイナルアンサーなのかな。
この美しい日本で結婚したくない、子どもを産みたくないと思う人は「健全」ではないと、改めて言われてるような気がする。非常に穏便かつ遠まわしに非国民って言われているような。

<柳沢厚労相>「健全」発言の謝罪、撤回拒否 衆院予算委で(2月7日/毎日新聞

 衆院予算委員会は7日午後も、安倍晋三首相と全閣僚が出席して少子化問題などに関する集中審議を続行した。柳沢伯夫厚生労働相は「女性は産む機械」発言については追及されるたびに陳謝を繰り返したが、「2人以上子どもを持ちたい若者」を「健全」と表現した発言については「みんなが子どもを持ちたくないと意思表示をしたら、私は困ってしまう。その言葉を撤回しなければならない理由が分からない」と述べ、謝罪や撤回については拒否した。
 また、質問に立った小宮山洋子氏(民主)が「少子化への取り組みが十分でない」と追及したのに厚労相が「委員のような開明化された女性議員には不満もあると思う」と答弁し、小宮山氏が「カイメイカとはどういう字を書くのか。文明開化していない(女性もいる)ということか。適切でない言葉遣いが多い」と反発する場面もあった。
 一方、与野党は7日、07年度予算案に対する衆院予算委員会での基本的質疑を9、13両日に行うことで合意、実質審議入りが決まった。野党が8日開催を要求していた参院予算委での少子化問題に関する集中審議は、来週以降に参院厚労委で行うことになった。【田中成之】

なぜ「私は困ってしまう」のか、理由が分からない。
少子化対策」と「年金制度の現状維持」と「子育て・家族についての意識改革」をワンセットでなんとかしようと考えているから、妙な失言が相次ぐのではないかと思う。
・「少子化対策」は、「産みたい人が産めるようにする」対策として捉える=経済問題、雇用問題。
・「年金制度の現状維持」は、無謀。少子化に関係なく、ねずみ講的要素をなんとかしたほうが安全。
・「子育て・家族についての意識改革」は、まずは“安定した生活”がベースにないと無理。“貧乏”は人の心を荒ませる(清貧な信仰をお持ちの方は除く)。“時間的に過剰な労働(勉強)”“将来に対する不安”というストレスも同様。心が荒んでいる人に親の介護や子育てなんて無理無理。心が荒んでしまいかねない状況をまずは改善しないと=経済問題、雇用問題。
と、前々から思っているところ。


だいたい、この劇的に社会情勢が変わっているユキビタスなご時世に、現状が50年間維持されるという前提でモノを考えていることが理解しがたいのだが。
それは私がWEB関連の仕事をしているせいなのかもしれんな。
5年前に習得した知識も技術も、いまや無用の長物さ。技術進歩早すぎ。永遠の若葉マーク。そして40になる頃には使い捨てられるんだろうな。平均寿命は伸びても“戦力となれる労働者の平均寿命”はものすごく短くなってきている、と感じられてしまう。


と、以上は全部余談で本題は以下。


柳沢厚労相って、天然な方なのかしらね。燃料投下がお上手すぎてびっくりだ。