『医療制度改革法』と『生活保護』について


障がい者だけでなく、高齢者の医療費についても自己負担増となる医療制度改革が検討されていた。

医療改革の大綱決定 医療費負担、世代間のバランスを配慮 高齢者重く、乳幼児軽く


で、その『医療制度改革法』が14日に、参院本会議で自民、公明の与党などの賛成多数で可決、成立しました。

医療制度改革法が成立 高齢者の負担増、入院日数削減
asahi.com
http://www.asahi.com/health/news/TKY200606140176.html

75歳以上の全員が加入する高齢者医療制度は08年4月スタート。これに合わせて一般的な所得の70〜74歳の窓口負担が1割から2割に上がる。75歳以上は1割のままだが、全国平均で月6200円程度と見込まれる新保険制度の保険料を払わなければならなくなる。

 現在、全国に約38万床ある療養病床は12年度初めまでに15万床に削減。減らす23万床分は老人保健施設や有料老人ホーム、在宅療養などに移行させる。

こいつは私も大打撃。しゃれにならん。


さらにこんどは生活保護だそうです。

生活保護費を削減、母子加算の要件厳しく 厚労省検討
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http://www.asahi.com/life/update/0625/002.html

 厚生労働省社会保障費削減策の一つとして、生活保護制度を大幅に見直す方針を固めた。一人親の家庭の給付に上乗せされている「母子加算」の支給要件を厳しくするほか、持ち家に住むお年寄りには自宅を担保にした生活資金の貸付制度を利用してもらい、生活保護の対象から外す方針。給付の基本となる「基準額」の引き下げも検討する。同省は、これらの見直しで国費負担を最大で年間500億円ほど削減したい考え。早ければ07年度から実施する考えだが、「最後のセーフティーネット」のあり方にかかわるだけに議論を呼びそうだ。


弱いところから取る政治になってきているような気がしてなりません。
リバースモーゲージが活用されるらしいのは、ちょっと興味深いが。


で、さらにご参考までに。

○ 少子化社会対策関係予算の一覧(平成15年度及び平成16年度)
http://www8.cao.go.jp/shoushi/whitepaper/w-2004/html-h/html/g3120000.html


いくら少子化だからって、少子化対策のためだけに金使いすぎてませんかね。


さらに、独身税とか言い出しているのは、私が確認した限りでは、公明党の議員と自民党の議員


こんな調子ではね。
若い女性には、リスクが少ないか多いかってことより、親の在宅介護が始まる頃には子供に手がかからなくなるようにしといたほうがいいかも、て点で、若いうちに出産・育児しといたほうがいいかもですよ、とご忠告しておきたいところ。
併せて、自分の子供くらい、これ以上の公的支援を当てにせずに自分たちの稼ぎで育てて欲しいもんだ、できるだけ。とも思うが。


なお。障がいってのは遺伝的なもの・先天的なものばかりではないです。
お腹の中で順調に育ってても、出産時のトラブルとか、事故とか病気とかでで後遺症をおっちゃうとかね。
色々あります。
そうなったときは大変です。
今の日本は、子育ては支援する気満々だが、障がいのある子の支援はあまりしたくないらしい。
要介護の老人を抱えた世帯も支援したくないらしい。
といっても、悲観して無理心中とかしないでくださいませ。
国がアテにならないとしても、サポートしてくれる人・団体は、探せば必ず見つかりますよ。
で、そういう人たちには、お付き合いしてて非常に心地よい人が多くいらっしゃいます。